都紀女加王墓前バス停で待つ。

長崎生まれ佐賀育ち 中高福岡大阪在住 完全趣味の自己満足ブログ。 @tsukimecha

天使のうつわ ストーリー考察

 

以前ツクールRPGの天使のうつわというゲームを猛烈にPRしたと思います(https://tsuki-mecha.hatenablog.com/entry/2020/05/08/193426)。このゲームの世界観は良く出来ていて個人的に大好き。でも、うまくまとめられているサイトが見つからなかったので私が約8年前プレイしていた頃の記憶を元に書き出して行こうと思います。

1周目クリア後閲覧推奨。または、お話程度にお聞きください。公式見解ではないのでご注意を。

 

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☆世界の構造

この世界はいくつもの空間によって分けられている。一番上にあるのが天界。その下に悪魔界だったり魔界だったり果ての空間だったり壊れた空間だったり…が存在する。それらの間は陸続きでも海を隔てているわけでもなく、転送装置と呼ばれるものによってのみ基本的に移動できる。しかし、空間と空間の間の時空の歪みからふとした穴が別の空間に繋がっていたりもする。空間と空間の間にふとした時にできた場所が「空間のはざま」。プレイヤーの拠点となる場所である。

 

主な空間説明

 

○天界…一番上にある。陽の光が暖かい。神さま、マティス、天使のゆうれいが住んでいる。レイスアール、カルネ、ブラックのいたところ。

 

○悪魔界…悪魔が住んでいる空間。悪魔の魔界への移住が決定したためからっぽになり、ブラックによって破壊された。アルヴァ、コレア、グリン、スカーレット、シグマの故郷。レイスアールが天界から最初に落ちた空間。

 

○魔界…魔族が住んでいる空間。悪魔の移住が完了し悪魔も共存している。下の方にあるため陽の光は届かず真っ暗。前魔界領主ゴルデンの時代はもう少し上にあったというが、ブラックが天界から落ちてきて魔界の領主になった際に一度下に移動した。ブラックの魔力を利用して上の空間を破壊し、それによる資源を有効に活用している。シルバーの故郷。ブラック、シルバー、ラズベリー、アルヴァ、コレア、グリン、スカーレット、シグマ、ミネルヴァが住んでいる。

 

○病魔の檻… かつて世の中を震撼させた病気の原因である病魔を閉じ込めた場所(空間?)。コルト、せんせーの故郷。レイスアールが2番目に落ちてきた場所。魔剣メティスで檻を斬り倒したおかげでせんせーやコルト、その他病魔が再び解き放たれ病気が蔓延した。

 

○ヴェネディットの城…ヴェネディットが住んでいるところ。ラズベリーの故郷。レイスアールがせんせーと合流して初めて落ちてきた場所。

 

☆この世界の理(ことわり)

上に挙げたような空間全てを支配するのは宇宙という理である。理は善と悪のバランスを保ち、世界の秩序を維持することを使命とする。宇宙であり理である存在の象徴がフルルー。フルルーは自分の手下(理の使者)を様々な空間に遣わし、秩序を乱すものを発見次第始末する。魔界に住むミネルヴァも理の使者である。

善悪のバランスを取るために創り出されたものが天使と悪魔の種族である。悪魔は自分達で子供を為すが、天使は神さましか基本的に作れない。なので、悪魔の数に合わせて理は神様に天使を作ることを要請し神様はそれを感覚的に感じ取り天使を作る(直接命令を下すわけではない。第6感的な力で訴えかけると考えられる)。

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☆この世界に存在する種族

 

○人…特に強い力を持つわけでもないが、しっかりとした感情を持つのが特徴。これゆえ理は人の行動を読むことができず、人こそが世界の秩序のバグであるような表現もした。

 

○天使…背中に白い羽があるのが特徴。寿命は短い。神様によって作られ、主に天界で暮らす種族。心、魂、うつわを合わせて作られる。これこそ「天使のうつわ」。神様は最近は天使を作っていない。天使は基本的に善の行いをすることしかできない所謂機械人形的な存在。感情も持たず、まさに理の操り人形。これに異を唱えたのがブラックであり感情を持ち人に近い天使を作ろうとして彼が作ったのがレイスアールである。

 

○悪魔…背中に黒い羽があるのが特徴。自分達で子を為すことができる。人と混血になったりもしている。悪魔は他の種族と比べて魔力が高く、空間の転生装置を作ったのも悪魔である。もとは悪魔界に住んでいたが、ブラックと契約して魔界に移住した。理にとっての悪を司る存在だが、悪魔自体が悪いことしかしないというわけではなさそう。悪魔の存在だけで悪のバランスは保たれている…?神様は最近天使を作るのをやめた(理からの命令が下らない)

というのは、世界の悪の分量が減っているからとも取れるので、悪魔の悪の部分は小さくなっているということになる。

 

○魔族…目が赤いのが特徴。寿命がとても長い。基本的に魔界に来てハンコを押せば他の種族でも魔族になれるらしい。

 

 

☆物語の構図

 

○基本ストーリー

かつて天界にいる神様は理の命令に応じて天使を

作っていたが、ブラックはただ理の意思のままに善いことだけを考えすぐに死んでしまう天使を憐れみ、もっと感情的な人に近い天使を作ろうとした。だが、そういった天使を作ることは理にとっては不都合なことである。なのでブラックは理の干渉を受けたり、また理の思想に支配された神様とも対立しいざこざの中でブラックは天界から下界に落とされる。ブラックが天界で最後に作っていたのがレイスアールであり、レイスアールは父ブラックに会うため冒険を始める。

 

ブラックは魔界に落ち、一度魔界を下の方に移動した。神様と離れることで自分の思惑を悟られないようにするためである。ブラックは別の空間を破壊して魔界を大きくする計画を打ち立て動き出す。もちろん空間を破壊することは世界のバランスを乱すため、ここでも理が干渉してくる。レイスアールが魔界に来た時、シグマとシルバーに排除するよう命令したのはブラックの計画を阻止しようと動いているのではないかと疑ったからである。が、もちろん自分の作った天使なので本気で消すつもりはなかった(と思う)。

 

○クリア後ストーリー

ブラックを倒し空間破壊の計画を終わらせた後は、ブラックが対抗していた理との戦いになる。理由は世界の秩序をただただ守り続ける理に管理された世界より自由な世界を望んだから(かつて病魔の檻をレイスアールが解き放ったことが理への反逆とも取れる)?…多分。単純に理に従わない存在をバグとして排除したいフルルーへの対抗でもある。ガンストに例えるなら、第十七極東帝都管理区に対抗するフロンティアSみたいな感じ。毎度おなじみ、分かりにくい例え。

 

と、まあこんな感じだと思います。何度も言うけど、是非プレイして欲しい!!