ゆめにっき⑤ 田舎道
妹と田舎の町を歩いていた。
例えるなら久留米のちょっと奥に行ったところみたいな景色。山が近くて、そこそこ車も走っている。
どこを目指してるかもわからないけど、いくつもいくつも交差点を越え道を進んでいった。
少しおかしな事に気付いた。
長い髪に真っ白の服を着た女性(the 幽霊って感じ)が自転車を漕いでいるのに出くわすのだが、これが1回や2回じゃない。
ある時は信号待ちしているところを右から左に横切り、ある時は左から右に横切り、ある時は橋から見下ろした高架下を向こうに走っている。
常に近くで付きまとわれている感じがして妹と2人して恐れ慄いた。
町を離れようと思い、山道に進んでいった。周りには人っ子ひとりいない。しばらく進むと、行脚している僧侶とすれ違った。
とっさに私は「お祓い」をお願いした。私はなんともなかったが、妹に化け猫が取り憑いていると言う。
そこで、妹のお祓いが始まる。私はそれをじっと見つめる。
急に僧侶が卒倒した。
妹の背後からあの女性がどこからともなく現れた。その途端妹は気絶し、私も驚いて叫んだ。
声を出しながら目が覚めた。
マジで怖かった。