都紀女加王墓前バス停で待つ。

長崎生まれ佐賀育ち 中高福岡大阪在住 完全趣味の自己満足ブログ。 @tsukimecha

ラオウという漢

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最後の鎧姿。この鎧が一番かっこいい。

 

北斗の拳を彩るキャラの中で1、2を争う人気を誇る漢、ラオウの格好良さについて語ります。

 

⚪︎ラオウ

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単行本8巻、初登場シーン

 

北斗神拳第63代目継承者リュウケンの4人の養子の中で最年長の人物。「北斗の長兄」。次男トキとカイオウは産みの親が同じ実兄弟。四男ケンシロウとは生まれの親が違う。ラオウは核戦争後の世界に「世紀末覇者 拳王」として君臨し、一大勢力を築きあげた。

 

その昔リュウケンは第64代目継承者にケンシロウを指名した。しかし、当時ラオウはそのケンシロウをはるかに上回る力、そして野望を持っていた。それらは師父であるリュウケンを殺すという北斗の掟を破るほどに強大であった。

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序盤ケンシロウと行動を共にする南斗水鳥拳の男、レイ。彼もケンシロウと双璧を成す拳法家として描かれていた。そのレイですらラオウの前には1本の指に敗れる。

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その他にも南斗五車星を始め数々の敵を圧倒したが、ラオウが3戦して1度も勝てなかった相手が1人だけいる。それがこの物語の主人公であるケンシロウだった。

なぜケンシロウリュウケンによって伝承者に選ばれたのか。それはラオウにはない「愛、哀しみ」という北斗神拳の真髄がケンシロウにはあったからだ。

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そしてケンシロウ北斗神拳究極奥義「無想転生」を習得しラオウを圧倒する。

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最後にはラオウもユリアによって「哀しみ」を背負い、無想転生を習得するが伝承者のケンシロウの無想転生には敵わず敗北する。

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と、これがラオウの簡単な説明。ラオウケンシロウの戦いは「北斗の宿命」。つまり、悪役として描かれるラオウは宿命のせいで主人公ケンシロウの敵になってしまったわけで、何も悪いことをしていないのである。北斗の拳といえばヒャッハー!な輩が弱いものいじめをしているイメージがあるが、それらは大体もっと他の勢力(ジャギとか)。それどころか、ラオウは拳王軍を恐怖により統治し、弱いものいじめなんてダサいことを禁じていた。

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ラオウが拳王軍をつくったのは核戦争後の無秩序な世の中を強引にでも統治するため。そして人々が強く生きて己を守れるような世の中で自分が覇者として君臨することがラオウの生き様だったのだ。

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↑戦わぬ人々に怒る拳王様。媚びてばかりで自分を持たず生きていくことへの愚かさを訴えかける。

 

実際にラオウケンシロウに倒されたことで拳王軍は解散し、一時の平穏を取り戻したがその数年後には再び時代は混迷する。

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つまり、ラオウによる支配は恐怖によるものであったとはいえ世の中をまとめることができていたのだ。あんまりいうとケンシロウの立場がかわいそうだが、これはFF12の主人公サイドとヴェインの構図に似ている。FF12ではヴェインが殺されたことで「伝説の大崩壊」が引き起こされるが、北斗の拳でもこの後「元斗皇拳」が暴れ出し大変なことになっていく。

 

ラオウは生粋の拳法家であり常に強者を求めていた。ケンシロウと1戦交えたラオウケンシロウの強さを認め、自分との戦い以外で好敵手(とも)を失うのを防いだ。

 

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1戦目、強さを認めるラオウ

 

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サウザーによって瀕死になったケンシロウを救うラオウ

 

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サウザーケンシロウの2戦目を見届けるラオウとトキ。

 

決して卑怯なことはせず、真っ直ぐに戦いに向き合う漢。これが世紀末覇者 拳王、北斗の長兄 ラオウだった。