チャリパクられた話。

昨晩チャリパクられた。バイトから帰るとチャリが置いてなかった。私は「これが盗難か。」と思った。疲れてそれ以上の感情が湧かなかった。

いつもはチャリで帰る道を徒歩で帰った。「チャリ盗む奴なんて本当にいるんだー。」「他人のものを何の迷いもなく盗めるのが私と同じ人間なのかー。」「帰ったら立命うるさいだろうなー。」とか思いながら止めどなく出てくる鼻水を噛み続けて家まで帰った。立命はうるさかった。

次の日、今日。依然喉は痛いし鼻水は止まらない。ってか水分ほとんど取ってないのにどこから鼻水は生成されるんだ？って一瞬疑問に思った。水分生成永久機関と化した私。私は他にもおたふく風邪にかかったことがない&予防接種もしたことがないにも関わらず生まれつき抗体を持ってた特異個体なので、そろそろ研究対象に指定されても良いのでは？いつも身構えてる。

2限からの授業に間に合うため9時30分に駐輪場行って気付いた。「あ、僕昨日チャリ盗まれたんやん。」マジで忘れてた。と同時に怒り湧いてきた。「盗んだ奴は今頃のうのうとしてるだろうになぜ盗まれた私は路頭に迷い風邪で苦しまねばならないのか。」まぁそこからモノレールで行けば授業間に合ったのだけどそれは置いといて、とりあえず部屋に戻った。残る交通手段はバスだがそれだと2限間に合わない。とりあえず2限を諦める判断をした。そして昨日チャリが無くなった場所に戻ってみた。昨晩は暗くて見間違えてたかもしれないからね。

無かった。いくら探しても出てこない。一つ一つ見て回ったけど無い。側から見たら僕がチャリ盗もうとしてる奴みたいに見えてもおかしくなかったと思う。それを感じてチャリ盗む奴って本当に凄いって改めて感じたよ。こういう視線も気にならないんだろうなぁ。多分他人からの視線とか何も気にせず生きていくのが一番楽だと思う。この世は「まなざしの地獄」だしね。

昼の会議のためバスで大学行って部活して風邪でしんどくなって帰って寝てた。幸い今日はバイトもないからゆっくりできる。来月は16日間だから頑張らなきゃね。んで先程被害届出してきた。交番だーれもいなかったから帰ろうとしたら途中で警察に会って事情説明した。その警察官は口数も少なく私以上に疲れた様子だった。私は元来警察が大嫌いだが、私みたいな奴と何人も話して精神もすり減っているんだろうとと思うとなんともいたたまれなくなった。だから私の話術で労ってあげたらどんどん心開いて、向こうからもめっちゃ話してくれるようになった。これでも私、†人間科学部†なので。最後盗難現場まで交番から一緒に歩いた。数々の自転車二人乗りカップルが私と警察官を見て慌てて降りるのが面白かった。どうせ立命。警察官はその間も色んな事を話してくれたし、時折笑顔も見せるようになってくれて私は嬉しかった。

「じゃあ見つかったら連絡します。私は24時間勤務だから1時とかに電話するかもしれないけど大丈夫ですか？」「はい！夜遅くまでお疲れ様です！」って言って別れた。最後もお互い笑顔だった。警察へのイメージが少し上がった。私、チョロいので。これからももうちょい謙虚に振る舞うよ。