都紀女加王墓前バス停で待つ。

長崎生まれ佐賀育ち 中高福岡大阪在住 完全趣味の自己満足ブログ。 @tsukimecha

エヴァ学 第5講

しばらくブログ更新していませんでしたが新規の定期購読者も増えてとてもウハウハです。何もしなくてもいつもの半数くらい見てくれてるの嬉しいですね。

 

本題。前回に引き続きエヴァ本体の話。前回は初号機メインで話しましたが、では他の機体はどうなのか?

 

まず、零号機。パイロットは綾波レイ。知っている人も多いと思いますが、彼女は造られた存在です。詳しくはまた今度。彼女の存在は人類の未来に大きく関わります。そして、造られたということは親はいないということ。前回話した通り、一番心の通える、シンクロできる他者は親子です。つまり、親のいない綾波レイではシンクロすべき対象=零号機とのシンクロも弱い。なので零号機は他の機体より少し劣っています。

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一方弐号機。パイロットは惣流・アスカ・ラングレー。彼女はいつも明るく振舞っていますが、心に大きな闇を抱えています。それは親との関係。アスカの親、惣流キョウコツェペリン。彼女はアスカの記憶上、娘アスカの事を認識できず、人形を娘だと思う精神病に陥っていました。そして最後には首を吊って自殺。その光景を見たアスカは心に大きな傷を負いました。

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ではアスカは弐号機内で誰とシンクロしていたのでしょうか?

その相手は母親です。厳密にいうと母親の母性です。惣流キョウコツェペリンは碇シンジの母親碇ユイと同じくして実験中事故によりエヴァの中に取り込まれL.C.L化します(事故というよりはおそらくは個人の願望)。碇ユイは全てが取り込まれましたが、惣流キョウコツェペリンは母性だけがエヴァに残り、完全には至りませんでした。結果アスカが目にした、抜け殻のような存在になってしまったのです。もちろんアスカはそんなこと知りませんし、結果アスカは弐号機と上手くシンクロできなくなり動かせなくなるところまで追い詰められます。そんな絶望の淵にアスカは弐号機内で母親(の母性)に出会い、自分がずっと見守られていた事を知ります。

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ここでアスカは母親と一緒に戦えている安心感、生きる気力すなわちリビドーを取り戻し弐号機とのシンクロも最高潮に。この時の弐号機の活躍はアニメ中のエヴァの活躍内でも最高でした。

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↑強力なA.T.フィールドを展開する弐号機。数分前まで動かすことすらできなかったとは思えない。

 

さて、今出てきたリビドー。これはA.T.フィールドの強さに大きく関わります。以前A.T.フィールドは自我境界と言いましたが、この自我境界は生きることへの欲求、すなわちリビドーに繋がります。ちなみに生欲=性欲。性欲も子孫を残したいという気持ちからくるので、種としての生存欲求とも言えるでしょう。エヴァに性的なシーンが多いのもちゃんとこのリビドー、ついてはA.T.フィールドに関係しているのです。まとめると、A.T.フィールドの強さは自我を強く持つこと=生存欲求=性欲。使徒と戦う際は同等以上のA.T.フィールドを中和させることは以前書いた通り。つまり、使徒との争いはどちらが生きることに執着するか、その気持ちが強いか、が大事になってくるのです。ただチャンバラしてないのです。ね?人間学っぽいでしょ??

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次回何話そうかな。そろそろ時系列でまとめたいけどまだ題材が足りなすぎる。